柏木広樹 Hiroki Kashiwagi

『Fairiesと共演して』

長い間音楽人生を送っていると、忘れてしまっている事がある。
人生を40年以上送っていると、過去の自分がどんな思いを持っていたか分からなくなる時がある。
彼女たちと一緒にレコーディングする事によって、忘れがちな大事な事を沢山思い出せた。
音楽を無邪気に楽しんで、マイクに向かって笑顔で歌うとこんなに素晴らしい音がするんだと。
不覚にも最初に一緒に音を出した時に涙腺が緩んでしまった。
彼女たちに出会えたから明日からはもう少しだけ音と純粋に向き合える気がする。

皆さんも月曜日の朝にちょっとだけ早起きをして、このCDを聴いてみて下さい。
きっとそれからの1週間が前の1週間よりちょっぴり前を向いて送れると思うから。
「眠りの森の少女」参加曲: 3. Air on the G strings チェロ

柏木広樹
Hiroki Kashiwagi
[ official website ]
東京藝術大学在学中「G-CLEF」のメンバーとしてデビュー。
2001年 1stリーダーalbum『I'm here』リリース以降、通算7枚のアルバムを発表。 “人間の声に最も近い”と言われるチェロの音色、ブラジル・アイリッシュ・和のテイストまで盛り込んだオリジナリティ溢れる音楽性は、聴くもの全てを魅了する。 ライブシリーズ“Made in CASA FELIZ(楽しい家)”をはじめ、朗読やタップとの共演、学校への訪問演奏など、ライブ活動も積極的に行っている。
米アカデミー賞映画「おくりびと」本木雅弘の演奏指導・アフレコ担当、「冷静と情熱のあいだ」出演等、映像作品にも多く携わる他、 YAMAHAサイレントチェロ開発協力、カバーアルバム・主旋律抜きカラオケ・譜面集の連動作品『Deja vu -Cello deCinema-』を発表、 “親しみやすいチェロ”の普及にも努める。 韓国アーティストへも楽曲を提供するなど国内外多数の作品に参加、葉加瀬太郎のサウンドプロデューサーも歴任。
2010年ソロデビュー10周年 6th album『cocoro -relation-』をリリース、“盲導犬支援プロジェクト”“PETBOX OKINAWA”“JCI世界会議” “がん治療最前線”テーマソングなど、音楽を通じて人間・動物・自然へのメッセージを発信、寄り添うようにあたたかな音を伝える唯一無二のチェリスト。
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